2012年1月26日木曜日

満員御礼!「0・1・2歳児と楽しむはじめてのミュージアム」の申込受付を〆切ました

2012年2月・3月に実施を予定している3つの体験プログラムが、大好評につき、すべて満席となりました。多くの皆さまにお申込みいただき、ありがとうございました。

参加いただける場合もそうでない場合御、お申込みいただいた方全員にメールで連絡を差し上げますので、少々お待ちください。

残念ながらご参加いただけない方には大変申し訳なく思っております。またこのような機会をつくっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2012年1月11日水曜日

こそっと研の活動/2011年度

活動3年目は、前年度の伊丹市昆虫館での取り組みを活かしながら、市内全ミュージアムに協力いただき、「ミュージアム・スタート・キャンペーン@いたみ」と銘打った展開につなげることに。伊丹市および伊丹市教育委員会の後援の下、兵庫県子育て元気アップ活動助成を受けて実施します。

ミュージアム・スタートとは、その言葉通り、ミュージアムとのはじめての出会いのこと。こそっと研は、0~2歳児がママ・パパと一緒にはじめてのミュージアムを楽しむための2つの試みにトライしながら、「ミュージアムならではの子育て支援」を考えます。

●体験プログラム「0・1・2歳児と楽しむはじめてのミュージアム」実施
伊丹市立こども文化科学館、伊丹市立伊丹郷町館、伊丹市昆虫館のご協力の下、各館ならではの学びによる「子どもの成長実感」&「親育ち」プログラムを行う予定です。
各プログラム、1月26日(木)9時から申込受付します。定員は、いずれも0~2歳児とお母さん(お父さん)10組(先着順)ですので、お早めにお申し込みください。
→好評につき、すべてのプログラムが満席になりました。多くの方にお申込みいただき、ありがとうございました。


A.はじめまして、おほしさま
~夜はこわくない!プラネタリウムできらきらナイト♪~
[協力]伊丹市立こども文化科学館

とき:2012227()1330-1420
・ところ:伊丹市立こども文化科学館(伊丹市桑津3-1-36)
・参加費:1500円(入館材料費)
 

ふだん子どもたちがていて知らない夜の星空を、親子いしょにプラネタリウムで楽しんでみませんか暗がりがこわくて泣いてしまっても大丈夫みなさんそれぞれのペースでゆたり過ごしてくださいおほしさまをモチーフにした簡単な工作遊びもします


B.はじめまして、おひなさま
~おともだちいっぱいできるかな?おひなさまパーティ!~
[協力]伊丹市立伊丹郷町館

・とき:201231()1030-1130
・ところ:伊丹市立伊丹郷町館{伊丹市宮ノ前2丁目5番28)
・参加費:1500(材料、おやつ代)
持ち物:お子さんの飲みもの

ひなまつりは桃の花をかぎり、白酒などの飲食を楽しむお祭りですこれにならて伝統的な町家でおひなさまパーティをしますおひなさまにちなんだ遊びやお話を通して、桃の節句について親子で楽しく学びませんか?終了後は郷町館で展示中の本格的なひなかざり見学をおすすめします


C.はじめまして、あおむしくん
 ~おもちゃじゃないよ、生きものだよ!あおむしくんにさわってみよう!~
[共催]伊丹市昆虫館

・とき:
201237()1030-1200
・ところ:伊丹市昆虫館(伊丹市昆陽地3-1昆陽池)
・参加費:1500(入館料・材料費)
持ち物:デジタルカメラ

ムシ好きなスタフといしょに、アゲハの幼虫にふれてみませんか?「虫は苦手…という方も、ご安心を小さないのちとの出会いはドキドキがいぱい親子でいっしょに「あおむしくんとともだちになりましょうお子さんのようすをデジカメで撮影し、思い出アルバムもつくります


お申込みについて[受付開始:2012126()9時 10組・先着順]
各プログラムの対象・定員は0~2歳児とお母さん(お父さん)10組です(先着順)
→好評につき、すべてのプログラムが満席になりました。多くの方にお申込みいただき、ありがとうございました。

・メールに以下の必要項を入力し件名を「はじめてのミジアム」としてお申し込みください
 ①参加希望プロクラムの記号(A B . C )
 参加者全員のお名前、年齢、性別
 ⑤連絡先電話番号、
 住所
※ご入いただいた個人情報は、グラム実施についての連絡のみに利用いたしますなお、個人情報保護法第23条第1項各所定の場合を除いて第三者に提供・開示いたしません

複数プログラムの同時申し込みも可能です参加いただける場合もそうでない場合も、メールでお返事いたします

催/申し込み/問合せ窓口
子育てがもっと楽しくなるミュージアムづくり研究会 ms.itami2011★gmail.com(★を@に)

[後援]伊丹市、伊丹市教育委員会 [協力]キッズプラザ大阪





●「ミュージアム・スタート・ガイドブック@いたみ」発行
0~2歳児連れで伊丹市内ミュージアムを利用する際の楽しみ方を、こそっと研ならではの視点で提案するガイド本。もちろん、授乳やおむつ替え、エレベータなどの設備情報も盛り込んだ実用書を企画中です。3月末発行予定。

こそっと研の活動/2010年度

活動2年目である2010年度は、笹川科学研究助成※を受け、前年度に来館者調査を試行させていただいた伊丹市昆虫館で、乳幼児連れ来館者の利用実態調査と、展示利用支援ツールの試作・検証をしました。

対象は、0~2歳児とその保護者。改めて0~2歳児を“お客さん”として見直してみようという訳です。


※博物館の子育て支援機能に関する研究―乳幼児連れ来館者のための展示、教育普及事業の企画手法の開発― (坂本昇)





●利用実態調査
7月にモニターさん6組(母+子3組、父母+子3組。父母の年代は20~40代)に協力いただき、昆虫館の館内で見学などする様子の観察調査と、見学後のインタビュー調査を実施。インタビュー調査で、私たちが知りたいことを引き出すための質問項目を決めるのに苦労しました。

11月には伊丹市内の育児サークルさん(1~2歳児とその母(全員30代)7組)にご協力いただき、昆虫館を親子で利用してみた感想等をアンケートで答えてもらいました。質問項目は、7月のモニター調査の時とほぼ同じです。

調査では、まず、昆虫館での体験と親子の日常を関連付ける基本的な情報として、
・昆虫への興味・日ごろの関わり
・子どもと一緒に過ごしてうれしい・楽しいこと
などを整理。

それから、昆虫館で過ごす中での子や親の行動・気持ちを明らかにしました。
・子どもの「楽しい」「うれしい」:
歩くこと・のぼりおり、モノの受け渡しでコミュニケーション、人(特に親)と一緒のことをする
・子どもの発達段階と関係する特徴的な行動:
同じことを繰り返す、発見や体験を親に報告・確認、日頃慣れているモノは受け入れやすい、カラフルな色に反応する、目線が低いので床に目が行きがち
・親の「楽しい」「うれしい」:
子どもの成長を確認、子どもと共感・親子で楽しい、ちょっと一息つける、家庭ではできない体験・知識、親自身の新たな発見、親同士の交流
・親の「困った!」(昆虫館利用の課題):
展示位置が高い・抱っこがつらい、ゆっくり解説を読む余裕がない、博物館は敷居が高いような印象


●展示利用支援ツールの試作・検証
調査から分かった「0~2歳児と親」の利用実態は、
・「子の成長を実感(親)」「歩くこと・のぼりおりで自分を試す(子)」など、展示以外でも楽しんでいる
・「文字解説を読む余裕がない(親)」「目線が低いので床に目が行きがち(子)」など、館が想定した展示への関わりはむずかしそう
ということでした。

つまり、せっかく来館してもらっても、展示を利用してもらえていないのではないか。ということが見えてきたのです。




そこで、「0~2歳児と親」にもっと展示に関わりをもってもらうため、既存の展示を支援ツールで補完しよう。ということになりました。


今回開発した支援ツールは、
・高さを合わせるための「ステップ
・子どもの注目をひき、アンヨ促進や誘導のための「床シール
・文字解説を読む余裕が無くても、一緒に楽しい気持ちになれる「虫のうた
です。
親子の目線・気持ちがいっしょになるしかけ」を目指し、館内に配置してみました。

支援ツールの効果については、12月~2011年1月に、来館者23組にアンケートで検証。70%以上の保護者から「展示が利用しやすくなった」という声をいただきました。



ミュージアムならではの子育て支援とは?
こそっと研の研究テーマである「ミュージアムの子育て支援機能」について、支援ツールの検証アンケートでも質問してみたところ、
・小さい子が遊べ、いろいろな体験ができる場
・出会いの場、母親と社会の接点となる場
・子どもの学びや成長のための場
・親子の交流ができる場
であってほしい、などの答えが。

年度末にミュージアム関係者にお集まりいただいた座談会では、
・0~2歳の子どもに対する支援=親支援
・館種によって乳幼児連れ来館者の来館理由や、他の利用者との“共存しやすさ”が違う
・ミュージアムという日常と違う場所で、子も親も互いの新たな一面に気づける
などなど、「ミュージアムの子育て支援」を考える際のポイントとなる意見が多々出されました。

ミュージアムができる“子育て支援”って何だろう。こそっと研の追究は続きます。

2012年1月9日月曜日

こそっと研の活動/2009年度

活動1年目の2009年度は、ミュージアムや自治体・企業・NPOなど13団体にお邪魔して、乳幼児連れ家族向けの取り組みの状況などについてヒアリング&視察調査させていただきました。まずは“先輩”に学ぶ年にしよう、ということで。

●先進事例調査させていただいたミュージアム等
キッズプラザ大阪、兵庫県立考古博物館、大阪市立天王寺動物園、滋賀県立琵琶湖博物館、NPOこども環境活動支援協会、日本科学未来館、多摩美術大学美術館、船の科学館、吹田市役所、りそなキッズマネーアカデミー(りそな銀行)、大阪市立科学館、西宮市役所、国立民族学博物館(順不同)



それから、学んだことを少しでも形にすべく、実践的な活動にも3つトライしました。
●「ダンボール竪穴式住居in八尾市立しおんじやま古墳学習館」
ダンボールハウスの古代版をプロデュースし、館内フリースペースに置いていただきました。(株)矢野紙器さん制作のダンボールハウスは丈夫なだけでなく、とても美しいものに仕上がりました。










●乳幼児連れ来館者の利用実態調査の試行in伊丹市昆虫館
これは2011年度も継続中の伊丹市での活動の基礎となる取り組み。乳幼児連れ来館者が昆虫館でどのように過ごしているのか、観察&インタビュー調査の試行を行いました。どんな方法で調べたらほしい情報が得られるか、調査設計を試してみたのです。










●大阪市立科学館主催「科学大好き人間集まれ」に“おかんの科学”ユニットとして出場。
みかんと汚れ落としのメカニズムをテーマに、実験ショー(というか寸劇)をしました。あの北海道大学CoSTEP出身の先輩主婦・小林竜子さんとの特別ユニットです。











2009年度の活動報告をまとめた「こそっと研通信vol.1」はこちら(2010年10月発行)

「0~2歳児とその家族」とミュージアムのマッチングを考える

2009年度の13件の先進事例調査の結果、「幼稚園未満の子ども」つまり、0~2歳児を連れた利用者が実際にどのミュージアムでも増えているという声が聞かれました。それと同時に、おむつ替えベッドや授乳室など、ハード面での対策はしやすいけれど、ソフト面(プログラムやサービス)についてはどう対応していいかわからず、とまどっているというお話も。

0~2歳児とその家族のミュージアム利用ニーズはある。
ミュージアムは、最近増えているそうした利用者にどう対応したらいいか困っている。

このジレンマ、こそっと研が何かお手伝いできそうな予感がします。


実際にこそっと研メンバーが0~2歳児(未就園児)を育てて感じたもやもやには、こんなことが。
●常に親子一緒、限られる行動範囲。パパ不在の平日、どこ行こ?
小さくたって好奇心は旺盛。「なぜ?なに?」に答えてあげたいけど、自分が知らないために答えられないことも多い。
●子どもの笑顔が生きがい。でもママだってたまには自分の楽しみを大事にしたい。

ミュージアムに0~2歳児を連れて行ったら・・・
●利用者調査で実証。02歳児でもミュージアムを楽しめる!しかも安全な居場所。
●ミュージアムには本物・専門知識が豊富!子どもの好奇心を伸ばしてあげられる。
大人の知的好奇心もミュージアムで満足できる!ママが笑顔だと子どもも笑顔に。

つまり、「ミュージアムは子育てに効きそう」なんです。


というわけで、当面こそっと研は、「0~2歳児とその家族」がいかにミュージアムで親子一緒に楽しめるか、つまり、はじめてのミュージアム(ミュージアム・スタート)を充実させていくこと目標に設定しました

こそっと研の概要

2009年4月の発足以来、大阪・兵庫を主なフィールドに活動しています。

会の正式名称は、「子育てがもっと楽しくなるミュージアムづくり研究会」なんですが、ご覧のとおりとても長いので、「こそ」だてがも「っと」を略して「こそっと研」と名乗っています。ネーミングに漂う“こそこそ感”も好評です。

こそっと研の活動の目的は、乳幼児連れでもっとミュージアムを楽しめるよう、ソフト面(プログラムやサービス)充実についての提案をすること。実はミュージアムにも、学びを通じて子育て支援ができるのではないか、と考えているんです。

学芸員さんなど、ミュージアム関係者と一緒に考えたり手を動かしたりしながら、
●乳幼児・パパ・ママがいっしょに楽しめるプログラムやツールの開発
●乳幼児連れのミュージアム利用ニーズをさぐる調査
●親子でほっこりできる居場所づくり
などに、実践的に取り組んでいます。


会のメンバーの顔触れはこんな感じ。子育て真っ最中の人・そうでない人、いろんな専門を持つ人がいますが、「ミュージアムが好き」という思いは共通です。

代表    川人よし恵 大阪大学21世紀懐徳堂 特任研究員
         (調査・企画/社会教育・まちづくり)

事務局長 内田みや子 関西大学大学院博士課程(民俗学/展示プランナー)

会員     坂本 昇   伊丹市昆虫館(博物館教育/展示・教育普及活動)

         角正美雪   伊丹市昆虫館(博物館教育/昆虫学)

         木村朱晶   アトリエちるどれん社(教育プランナー)

         TON       アトリエちるどれん社(アーティスト)

         久保田 徹  大阪大学CSCD(コミュニケーションデザイン)

         佐藤優香   国立歴史民俗博物館(博物館教育)

         野口なつき 海辺工房ひとで(教育プランナー/海洋生物学)

         福田和浩   八尾市立しおんじやま古墳学習館 館長

         村井良子   有限会社プランニング・ラボ代表取締役
         (ミュージアム・コンサルタント)



こそっと研の紹介リーフレットです。

活動4年目突入目前にして、やっとブログ始めました

初めての子育てにもやもやしていたフリープランナーの川人よし恵と、ミュージアムをこよなく愛する元展示ディレクター内田みや子の二人が、「ミュージアムが子育て支援したらどうなる?」をコンセプトに2009年4月に立ち上げた、子育てがもっと楽しくなるミュージアムづくり研究会(略称「こそっと研」)。それぞれが仕事や学問にいそしむ傍ら、えっちらおっちら進めてきた活動は、もうじき丸3年になります。

「まずはネットで検索」の世の中、さすがにHPは作らないと。と遅ればせながら、こそっと研ブログを始めました(TwitterやFacebookでなく…)。こそっと研の概要や活動を紹介していきます。